【194】 お別れとスーツ
20歳を迎えた数十年前のことを思い出します。
川崎駅の丸井に連れられて「成人式のスーツ」を買いにいきました。
「何でもカッコいいのを買っていいぞ!」と言ってくれました。
その叔父が天寿をまっとうした。83歳でした。
そう、最期に会えたのは2週間前でオンライン上でのこと。
それでも分かっているのかいないのかの判断は難しい感じではありましたが「おー元気だー」と返答してくれました。
いつの日か、自分も老いてこの記憶をなくすことがあるかもしれないけれど、それでも今をしっかり刻み、その『ぬくもり』がそこにある。
むこうの世界で再会したい。
だから、今は今を精一杯生きようと思う。